内視鏡検査の流れ
鼻からの内視鏡検査
内視鏡検査には口から挿入する方法(経口内視鏡)と、鼻から挿入する方法(経鼻内視鏡)があります。経口内視鏡は直径が約10mmで、経鼻内視鏡は先端径が約5.4mmです。
内視鏡で苦しいのは舌の奥(舌根)にカメラが触れ嘔吐反射(吐き気)が誘発されるのが原因です。よって、経鼻内視鏡(舌根に触れないルートからの挿入)の方が苦痛が少ないとされています。
また、鼻からの内視鏡検査は会話しながら検査ができますので、患者様と対話し状態を確認しながら検査が可能です。
当院では、より少ない負担で内視鏡検査を受けていただけるように、極細内視鏡を採用しました。極細内視鏡の先端部の外径は5.4mmという細さです。患者様の状態にあわせて、鼻からも口からも苦痛の少ないスムーズな挿入ができます。
最新の機器
以前は経鼻内視鏡は画像解像度も悪く光源も弱いため病変の見落としが多いとされていました。しかし、近年の技術の進歩により経鼻内視鏡も経口内視鏡に匹敵するものへと進化しています。
当院ではオリンパス社製の最新の機器(GIF-XP290N)を用い、必要に応じてNarrow Band Imaging(NBI、微細な病変部を見やすくする技術)や色素散布法を併用することによって見落としのない検査を提供いたします。
費 用
- 内視鏡検査(検査のみ)約4,000円~5,000円
- 病理検査追加時は上記に加えて
約4,000円~11,000円
(部位、個数により異なります)
※健康保険3割負担の方の費用です。
(1割負担の方は上記の3分の1程度の金額とお考え下さい。)
内視鏡検査の流れ
- 検査当日の注意点(ご自宅にて)
- 検査を午前中に受けられる方は朝食を抜くようにお願いいたします。水以外の飲み物はお飲みにならないようご注意ください。
ご 来 院
-
- STEP1
- まず検査の前に胃の中をきれいにする消泡剤(白い液体の薬)を飲みます。
-
- STEP2
- 鼻の通りをよくする薬(血管収縮剤)を両方の鼻腔に噴霧します。
-
- STEP3
- 数回に分けて鼻腔に麻酔をします。
※ご希望に応じて呼吸管理(酸素飽和度測定)のもと、点滴にて適切な鎮静剤を使用することも可能です。
-
- STEP4
- ベッドの上に左側を下にして横になります。
-
- STEP5
- 内視鏡を鼻から挿入します。力を抜いて楽にしてください。
口は自由に動かせますので、検査中にも医師と会話ができます。患者様の状態を確認しながら検査をすすめていきます。
※患者様に十分にご相談させて頂いた上で、鼻から挿入(経鼻内視鏡)するか口から挿入(経口内視鏡)するかを選択させていただきます。
※鼻からの挿入(経鼻内視鏡)をご希望された場合でも、稀に鼻腔が狭いため内視鏡挿入により痛みや鼻出血の恐れがあると判断した場合、口からの挿入にて施行させていただきます。 -
- STEP6
- モニターでお腹の中をすみずみまで観察し、異常がないかチェックします。検査は7~15分程度で終了します。
-
- STEP7
- これで検査は終了です。
結果説明の準備が整うまで待合室で少々お待ちください。ご気分が悪い場合にはすぐにお申し出ください。
-
- STEP8
- 検査時に撮影した画像を見ながら検査の結果をお伝えします。
※組織採取を行った場合は、後日検査結果をご説明することがあります。
ご 帰 宅
- 検査後の注意点
- 鼻は強くかまないようにしましょう。
鎮静剤を使用した場合は、当日の自転車・車・バイク等の運転はできませんのでご注意ください。
飲食は検査終了の30分~1時間後から可能です。激しい運動は避けてください。
※組織採取を行った場合は、2~3日は刺激のある食事、飲酒、コーヒーなどは避けるようにしましょう。